T君の取り組みから~数年間
小さな子供が苦手・カメラが苦手・急なくしゃみが苦手・大きな声(キーキー声
かん高い声)が苦手なT君
出会った頃の彼は プールに入るのがとても困難な行動が目立ちました。
苦手な場面になると パニックや自称・他害・かん高い奇声をあがながらの逃げるように帰っていきました。
そんな様子をみながら ご両親は「プールに入るのは無理かも」 他の利用者さんの目を気にしながら 心折れそうになっていました。
その都度「苦手な者は誰でもあります」と励ましながら取り組み 他の利用者さんも「大丈夫ね」と心配な声かけがありました そのたびに「大丈夫です。」と応えての取り組み
そんな場面で困っているのは「本人」だと思いますね。
将来の姿を想像すると どこにもいけないし 子供のいない場所なんてないわけですし とにかく場面に慣れることを体験する取り組みと上手くいったときの「成功体験」を本人に認めさせる取り組みを繰り返し取り組んできましたし 逃げ出しそうな場面もありました。奇声をあがながらの抵抗もあり それでもめげないで「やり取り」して
数年間かかりましたが 現在は普通にみんなの中に入れる様になり 笑顔も 周囲に挨拶もできたり 手を振ったりと以前の彼とは別人の姿 ご両親も小さな子供がいてもスーパーや旅行に行けるようになったと 生活しやすいと嬉しそうです
苦手な者を取り除く(意識を変えるのは)他者の力がいると思います
思い込みの「沼」から這い上がるには一人では無理なのです
T君と一緒に取り組みながら そんな学びをいただきました。
障がいがある無いにかかわらずに誰しも一人では無理なのですよ
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